春分の日の三連休、塩見岳に登りに行って来た。
その2日目です!
午前3時30分、一斉に腕時計のアラームが鳴り響く。
オレはとっくに目を覚ましてはいたが、ささやかな反抗心(?)で動かずにいた。
すると、4人パーティーの一番若そうな青年が俺を起こしてくれた。
ありがとう!イイやつだな~!
夕べの鍋の残り汁に棒ラーメンと粗挽きソーセージをぶち込んだ簡単朝食。
パッキング、朝一の軽量化(キジ打ち)を済ませ、いよいよ山頂に向け出発です!
4人組と一緒にスタート。
6人組は完全にトレース泥棒狙い…
今時期なら、5時スタートではアッと言う間に明るくなってくる。
塩見へは幾つものピークを越えて行かなければならない。
先ず一つ目の三伏山。
前を行く4人はかなり早いペースで進んでいく。
オレにはオレのペースがあるので、彼らを追うことはしない。
ゆっくり行こう!始まったばかりだ。
どんどん飛ばしてトレースを付けてくれ~!
頼んだよ~!
流石に風が強いけど、最高に気分がイイ!
歩きだして40分ほどすると、先の4人組が休憩していた。
しゃあない、こっからは独りラッセルで行きますよ(^^;;
まぁ、ラッセルって言っても、脛くらいのラッセルだし大丈夫でしょう!
2つ目のピーク、本谷山に向かいます!
雪もそこそこ深くなってきて、こんな雪庇があったりして楽しいっす!
ダイヤモンド塩見!
この写真を撮っていると、4人組が追い抜いて行った。
相変わらず凄い速さで登ってく!
流石若いね!
本谷山に到着!
4人組が休んでいた。
朝起こしてくれた青年と、唯一の女の子の二人はかなりバテ気味の御様子。
写っているのは歩いて来た稜線。
大分来たけど、まだ半分も来ていない。
ふぅ…
んじゃ、先に行くよ~!
ひたすらラッセル、ラッセル!
塩見がだんだんと近づいてきた!
これまでに4つのピークを越えてきた。
最後のピークが塩見の手前の権右衛門山だ。
抜きつ抜かれつの4人組は、いつしか2人組になっていてラッセルはオレが先行する時間の方が多くなった。
つうか、オレは自分のペースを守り、一定のスピードで登っているだけなんだけどね。
権右衛門山に到着です!
かなり塩見に近づいたね(^^)
この時点で、出発から4時間の午前9時。
4人組のうち2人も到着していたので、
「あれ、2人は帰ったの?」って聞くと。
「いやまぁ、適当に…」とのコト…
オイオイ、雪山で仲間を置き去りかよ、、、
まぁ、オレはパーティーの一員じゃないし…
で、リーダーが驚きの一言、
「私たちはここで引き返します」とのコト…
もうね、がっくり…
それは彼らに対しての感情じゃない。
彼らは頑張ったんだ。
そうじゃないんだ。
「松本の山岳会」ってレッテルに期待していた弱い自分に対して凄まじい嫌悪感を感じたんだ。
”彼らが俺を引っ張ってくれる”
”6人組も協力してくれる”
”5時起きでも山頂に立てる”
それは幻想でしかなかった。
バカだなオレ。
何故俺自身を信じなかった。
何故自分の信念を貫き通さなかったんだ。
多分、この時間からでは山頂には立てない。
でも、行こう!
ここで終わったら、絶対に後悔する。
精一杯持てる力で、山と向き合おう!
2日目後半につづく