昨日、今日と、正月登山の為に南アルプスの茶臼岳に行ってきた!
前回の記事(コチラ→
ピンクテープ)に書いたように、荒れ模様の天気を想定していたので、茶臼岳山頂には行っていない。
えっ?
敗退?
いいえ!
今回のミッションは偵察とルート上にピンクテープ設置すること。
そして前回の記事には書いてませんでしたが、燃料と食料(と酒)を茶臼小屋にデポすること。
それらは見事、ミッションコンプリート!です。
てコトで行きましょう!
井川を走行中、暖冬の影響で狂い咲きしているサクラを発見!
沖縄の今帰仁城址に行かなくても、日本一早いサクラ(?)を見れました(^_^)
畑薙第1ダムの沼平ゲートまで来ました。
出発は午前10時という、「高い山舐めてんのかぁ~!」的な時刻(^_^;;
ココから恐怖の大吊り橋までは、約40分の林道歩き。
かつては折りたたみ自転車を駆使して行きましたが、その自転車は駐車場の隅でサビサビに…
歩いていると、四駆のピックアップトラックが乗せてくれると言う。
せっかくの好意ですから、吊り橋まで乗せてもらいました。
はい、出ました恐怖の大吊り橋。
本当に嫌です。
大っ嫌いです。
でも仕方ありません、行きましょう!
吊り橋を渡ると、急登が待ってます。
高度を上げると、さっき渡った大吊り橋が見えます。
程無くして、ヤレヤレ峠です。
行きはそれ程「ヤレヤレ感」はありません。
そっから、一気に下って、せっかく登った分を下って1本目の吊り橋。
本当のスタートです。
小さな吊り橋をいくつか越えて進みます。
ウソッコ沢小屋が見えてきました。
名前の通り、正直者は泊まれません(^_^)
昼食です。
ペチャンコになったエッグ&ベーコン(20%引き)とツナ&マヨです。
ウソッコ沢。
いやウソでなく本当に!
こんなアトラクションを用意してきます。
頑張るの木(勝手にそう呼んでます)。
一度折れて幹も裂けてしまっても、真っ直ぐ天に向かって伸びています!
人生もこうありたいものです。
中の段まで来ました。
この時期なら、少なくともここら辺から雪山になるはずですが…
そうですか、もうすぐですか!
横窪峠まで来ると、、、
見えるはずの稜線が絶望的…
小屋に着きました!
あれ?雨戸が開いてる。
誰か居るのかな。
小屋には、なかなかカッコイイカップルの先客が居ました。
とりあえず、ビールです!
何故山に登るのかって?
そりゃ~、美味いビールを飲むために決まってんじゃん!
つまんねぇ質問すんじゃねぇよ!
その後、60代の男性二人が小屋に到着。
この夜は、5人が避難小屋に集まりました!
夕飯はキムチ鍋です。
暖まるんですよ!
いつもは生米から炊飯するんだけど、今回は「ほうとう」をキムチ鍋の中にぶち込みました。
3人前を一気に入れたもんだから、汁がデロデロになって、麺が玉になってしまった…
夕飯後は、一緒になったカップルとダベりながら、ダラダラと夜を過ごす。
いいねぇ~、山は時間を持て余すくらいが丁度良いです(^_^)
ライト&ファーストとか意味が分かりません。
で、お腹も一杯、酔いもいい感じ!
おやすみ~!
翌朝4時起床。
他のヒトたちはまだ夢の中。
起こさないように、小屋の外に出て飯作り!
4時半頃には、カップルの彼が起き出してきた。
食後、5時にはスタート。
二人に見送られながら出発です!
ヘッドライトの光を頼りに登っていきます。
この時期は夜明けが遅いので、日の出はホントに嬉しいです。
ただ、天気は荒れまくりです…
ピンクテープを付けながら登って行くと、徐々にカップルの彼に追いつかれました。
展望ベンチで入れ替わります。
こっから先は吹雪の中、延々とピンクテープを付ける作業をしていたので、写真は一切無しです。
何とか茶臼小屋まで辿り着きました。
今回、夏ルートと冬ルートの相違点を見出したいと思ってきたが、結局他人様のトレース頼りでは、夏ルートに導かれました。
夏ルートにピンクテープを付けてきたので、今後は冬ルートが廃れる可能性はあります。
避難小屋には、カップルの彼がいて、山頂へのアタックはタイムアップで断念するとのコト。
まぁ、風下の茶臼小屋がこんだけ吹雪いているんだから、稜線は言わずもがなってモンです。
それが正解!
そう言いつつも、基本天気は回復傾向で、いままで見えなかった安倍奥方面の景色が開けてきた。
聖へはまだ遠く及びません。
畑薙に向かって下りましょう!
稜線方向のガスは切れてきた。
ダケカンバに雪の華が咲いてきれいです!
少し雲が薄くなって、青空が見えそうな雰囲気!
でも、行きません!
すぐに来れますんで。
ホントなら、こっから富士山がドカンと見えるんだ!
冬の下りはサクサクです。
あっと言う間に横窪沢小屋に!
カップルの彼女は小屋でお留守番でした。
戻ってきたときに、カレーラーメンをご馳走になりました!
ありがとう!
パッキングして、二人にサヨナラして下ります。
横窪沢の凍り方もイマイチだな。
で、ズィ~っと下ります。
特に面白いこともありません。
とにかく下るんです!
ええ!
で、ヤレヤレ峠!
ヤレヤレです!
茶臼から下って来た者だけが知り得るヤレヤレ感!
オレのヤレヤレの歴史をどうぞ!
ぷぷっ、懐かしいや!
で、ヤレヤレまで来ると、最後の試練である恐怖の大吊り橋ですよ!
もうね、ハンパ無いくらい風が強い。
強いというよりか、突風が吹き荒れている。
風の止み間を狙って渡ったが、途中で突風に煽られ、もう人生最悪の恐怖体験。
橋が曲がっているの分かります?
写真右からの風でグワーッて曲がります。
こんな感じで、吊り橋が風に煽られる。
煽られるだけじゃなく、上下に揺さぶられるから堪らない。
漫画みたいに身体を残して橋がストンと落ちたりするからホントに生きた心地がしなかった。
何とか無事(?)渡り終えて、帰路に!
ようやく見えたよ!
またすぐに来るから宜しくね!
気持ち的には北沢峠からの甲斐駒、仙丈が無難で良さそう。
でも、食料、燃料をデポしてきたからには行くしか無いでしょう!
えぇ、行きましょう!
厳冬期の聖岳へ!
頼む!
晴れて!